コロナ禍とキモノ
8月の暑い盛りに、「店じまい」と印刷された葉書が届きました。数十年前からお世話になっている呉服屋さんからで、「閉店のご挨拶。コロナ禍で着物の需要が減り、いままでのような営業がままならなくなりました」と書かれていました。こ...
使わなくなった帯があったら
久しぶりに帰った実家で、俳句の色紙がちょっと粋な和風の軸に飾られていました。 うん? これは。。。帯かしら? 母に尋ねると、やはり、帯だそうです。 もう高齢になり、自動車の免許を返納して出かけることもめっきり減った母。着...
桐生織: 多彩な表現力に感嘆
銀糸を織り込んだ光沢のある背景に織り出された草花が可憐で思わず手に取った、東京国立博物館ミュージアムショップのブックカバー。江戸時代後期の琳派の画家である酒井抱一の夏秋草図屏風の絵が、桐生織の、とくに絵画織と呼ばれる技術...
和裁デビュー スローファッションのはじまり
この春から和裁を習っています。女学校で和裁を教えていたという齢90歳の母が先生です。大腿骨を骨折してから自由に外出することができなくなった母の退屈しのぎとボケ防止、そして私自身の趣味と実益を兼ねて始めてみました。着物が大...
若き機織り職人さんの話
火曜日の夜11時台は、NHK教育テレビで放送している「トラッドジャパン」という英語番組を見るのですが、7月14日は、そのまま見ていたら、「あしたをつかめ・平成若者仕事図鑑」という番組をやっていました。若者向けの、いわば...
男も着物でいこう!幇間(ほうかん)という絶滅危惧芸人 ― その2
前回(といってももう3ヶ月も前の話ですが)のブログに書いた、幇間(ほうかん)の、櫻川七好 (さくらがわ・しちこう)さんのお座敷はめずらしさもあって、印象に残っている。彼の軽妙な芸と芸人魂に感動したが、その日に着ていた羽織...