春の愁い

満開だったソメイヨシノは早くも散り出していますが、そこかしこに様々な花が咲き、木々の枝には新緑が吹き出し、明るく美しい季節です。けれども、この春たけなわの時期に、ふっと感傷的な気分になるときがあります。

3月、啓蟄 ― 冬籠りの虫が出てくる

暖かい日が続いたと思ったら、また寒い日に逆戻り。行ったり来たりの今日この頃ですが、来週6日は、二十四節気(1年を24の季節(節気)に分ける)の啓蟄(けいちつ)。啓は「ひらく」、蟄は「閉じこもる」という意味で、土の中で冬ごもりしていた虫たちが暖かさに誘われて穴から出てくる頃をいいます。

季語、秋の蝶

秋の蝶という季語があることを知りました。文字どおり、秋に飛んでいる蝶のことです。単に蝶とすれば、それは春の季語。同様に、夏の蝶、秋の蝶、そして冬の蝶と、それぞれの季節を冠した季語があります。 たしかに蝶は春だけでなく暑い...

俳句を捻る

俳句を捻るという言い方があります。俳句を作るということです。詠むともいいますが、捻るというとなぜか高尚な感じがして、ちょっと言ってみたい言葉です。「ひとつ俳句でも捻ってみましょうか」なんて。 そもそも捻るとはどういう意味...

桃の節句 or 雛祭り

古来、3月3日は「桃の節句」とよばれ、宮中で供え物が用意され、いろいろな催し物が行われていた。平安時代には草餅が食べられ、中世には桃花酒が飲まれ、中世末には白酒が飲まれたそうだが、室町時代に入ってから雛の人形を祭るように...

春・・・桜色の和紙

今年も桜が咲く季節が巡ってきました。 日本人にとって、春と言えばやはり桜。誰しもお花見をした思い出や、この花の下での入学式や卒業式の思い出があることでしょう。桜を歌った歌も、万葉の頃から現代まで、枚挙にいとまがないほど。...