小春日和に
母が米寿を迎えました。齢、八十八。最近の口癖は「いつまで生きていることやら」です。 その母が、床の間に飾る掛け軸を、最近は1つではなく2つにしています。いつまで生きられるか分からないけれど、そのいつかまでに、楽しめる数は...
母が米寿を迎えました。齢、八十八。最近の口癖は「いつまで生きていることやら」です。 その母が、床の間に飾る掛け軸を、最近は1つではなく2つにしています。いつまで生きられるか分からないけれど、そのいつかまでに、楽しめる数は...
秋の蝶という季語があることを知りました。文字どおり、秋に飛んでいる蝶のことです。単に蝶とすれば、それは春の季語。同様に、夏の蝶、秋の蝶、そして冬の蝶と、それぞれの季節を冠した季語があります。 たしかに蝶は春だけでなく暑い...
歳時記で春の季語を探していたら、猫の入った季語がたくさんあることに驚きました。猫だけでは季語としては使われませんが、猫と他の言葉を組み合わせた形で、季語として掲載されています。手元のホトトギス新歳時記(三省堂)では以下の...
感情を示す言葉(感情語)はNG! またやってしまった。これまでも何度かご指摘をいただいているのですが、また感情語を使ってしまった… 「感情語」とは、美しい、楽しい、嬉しい、麗しい、悲しい、苦しい、汚い、無情だ、泣きたいな...
俳句を捻るという言い方があります。俳句を作るということです。詠むともいいますが、捻るというとなぜか高尚な感じがして、ちょっと言ってみたい言葉です。「ひとつ俳句でも捻ってみましょうか」なんて。 そもそも捻るとはどういう意味...
2021年が明けました。 年頭にあたり、今年は世界中の誰もが大切な人と一緒の時間を過ごせるようになることを祈願します。 新年の季語に「去年今年」という言葉があります。「こぞことし」と読みます。手元の『入門歳時記(角川書店...