春を食べる
春一番に庭の片隅で顔を出すふきのとうにはじまり、春の訪れを感じさせてくれる木の新芽や草。子どもの頃は苦手だったはずの香りと苦味が、年を重ねるごとに忘れがたい味になったきました。
いろいろな「もの」
春一番に庭の片隅で顔を出すふきのとうにはじまり、春の訪れを感じさせてくれる木の新芽や草。子どもの頃は苦手だったはずの香りと苦味が、年を重ねるごとに忘れがたい味になったきました。
古九谷と言えば、江戸初期のわずか40年ばかりの間に生産されていた焼物の名品。古九谷が消えてしまって100年以上も後に、72歳にして九谷焼の再興に着手した加賀の商人、四代目吉田屋伝右衛門の話は非常に興味深いものです。
人形作家、与勇輝氏の作品が展示されている河口湖ミューズ館に行きました。氏はこうした作品を作るのに古い着物の布を利用しているそうです。私の小物入れは、捨ててしまうのはもったいないと、古い着物の布で作られもの。着られなくなってしまったものでも、こうしてまた息を吹き込まれるものもあるのですよね。
一緒に暮らしている母から和服仕立てのうわっぱりを頂戴しました。縞柄が特徴の会津木綿のものです。薄茶の地色に臙脂(エンジ),うぐいす、こげ茶、青の4本の縦縞模様は、ただ縦長の直線が並んでいるだけなのですが、これがなんともシンプルでしゃれています。鮮やかな色使いもすてき。ざらっとした綿の質感はたまりません。
結婚のお祝いに風呂敷をもらいました。上等なものでもったいなく、つい使わずにしまいこんでいましたが、四角い箱でも瓶でも丸いスイカでもいかようにも包めて、用が済めば小さくたたんで持って帰れる、そしてゴミにならないこの日本古来の風呂敷は確かに実用的。今度は使ってみようかなぁ