和ろうそくの芯切り

洋ロウソクは、元々は蜜蝋でした。蜜蝋とは、読んで字の如く、ミツバチが巣を作るときに腹部から出す分泌物でできた蝋です。現在は、石油を精製するときにできるパラフィンが原料として使用されています。洋ロウソクの芯には綿糸などが使われています。

一方、和ろうそくはハゼノキやウルシから精製される木蝋(モクロウ)で作られます。木蝋が現れたのは室町時代とされていて、江戸時代に入って急速に普及したようです。

和ろうそくの芯は、綿糸ではなく、和紙を巻いたものにい草を巻きつけて作られます。洋ロウソクの芯よりも太く、なかなか燃え尽きません。このため時間の経過とともに炭化した燃え残りの芯が長くなり炎が大きくなってきます。あまり炎が大きくなると危険なので、芯切りをして炎を適度な大きさに調整する必要があります。
Core cutting
芯切り専用に、ピンセット様のものや、燃え残りを受ける円形の受け皿がついた文具様など様々な芯切ばさみが販売されています。一般的なハサミで代用してもまったく構いません。炎が大きくなってきたら、写真のように根元から適度な長さにチョキンと切り取ってください。