歳時記:8月、ゆうすげ

8月中旬に群馬県の榛名山を訪れました。榛名湖のほど近くに、原野に木道を敷いた「ゆうすげの道」というのがあります。その道を1時間ほど散策しました。標高はそれほど高くない場所ですが、頬をなでる風が心地よい、夕方の散歩になりました。

榛名山、ゆうすげの道
「ゆうすげ」というのは花の名前、ニッコウキスゲなどと同じ仲間でユリ科に属す黄色い花です。夏、夕方から咲き始めるのですが、翌日にはしぼんでしまいます。私は3時過ぎから歩き始めたので、花はやっと咲き始めたぐらいの時間でした。ユリよりは少し小ぶりの、やや青みがかった爽やかな黄色がとても美しい花。この道の周りにあちこちありました。ほかにアザミやマツムシソウなど、鮮やかな花もたくさん見られました。ゆうすげは一般には7月から9月ぐらいが花期なのだそうですが、ここ榛名では8月も終わり頃になるともうおしまい。束の間の美しさを思いがけなく堪能できました。ゆうすげ

道を歩く中に小さな女の子がいて、お父さんといっしょにトンボを追いかけていました。普段は忙しいお父さんも、夏休みの一日、子どもと自然の中で童心に帰って過ごしているのでしょうか。たまにはこんな休日も必要ですよね。トンボ
ゆうすげの写真、よく撮れなかったので、きれいな写真が見たい方は「植物園へようこそ!」のサイトへどうぞ。