新緑のエネルギーをもらう?草もち

百花繚乱の花の季節に続き、新緑が眩しい季節になりました。生まれたての緑はやわらかで、すがすがしくて、美しい。そしてなにより芽生えてきた新しい命の強い生命力を感じます。
季節はずれの台風で根こそぎ倒されてしまった枇杷の木に新芽を発見。倒されたものの、根はまだしっかり張っていたのでなんとか持ち応えないかと、切り株を40cmくらい残しておいたのです。「枯れなかったんだね。これは葉っぱになる芽だね」と感激したのもつかの間、2,3日後にはりっぱな枇杷の葉予備軍に成長しています。

よもぎ餅、蓬、草もち.jpg驚くべき生命力。樹皮の下を脈々と流れる樹液の音が聞こえてきそうです。そういえば、染色に使うヨモギもこの時期の葉で染めた緑は格別だと聞きました。春の若葉からきれいな緑色が染まるのだそうです。花より団子。和菓子のよもぎ餅(草もち)が食べたくなってきました。この時期お餅によもぎをまぜて作る草もちは香りも色も自然たっぷりで、大好きな和菓子です。昔の人は、草もちを食べれば中風にならないといったそうですが、新緑の豊かで強い生命力をもらって元気で暮らせるようにとの願いがあったのでしょうね。まさに生命力を食べる、です。

余談ですが、私はあんこの入ってない草もちにきな粉をかけていただくのが大好きなのですが、あんこ入りでない草もちってなかなか手に入りません。今日のは草大福とやらの、あんこ入りにきな粉をかけることにしました。