桜、桜

散歩がてら桜の開花状況を見にいってきました。
毎年桜の時期になるとお花見でにぎわう近くの三ッ池公園です。2週間前の日曜日にはつぼみがいくらか膨らみかけてきた感じでしたがあれからどうなったかな… うわぁ、咲いてる。咲き出してます。ちらほらどころではありません。日当たりの良い場所の木だと二割くらいは咲きだしています。

さくら、さくら
つぼみは濃いピンク色なのに、開いた花は白に近い薄くて淡いピンク色。今日は晴天だったので空は絵に描いたような空色。空色をバックに白くぼやける枝を見上げたら、あぁ、また桜の季節が巡ってきたんだなぁといくぶん感傷ぎみになってしまうのは不思議。日本人は本当に桜が好きですねぇ。今か今かとこれほど咲くのを待ちわびる花ってほかにはないでしょう。この公園では圧倒的に染井吉野が多いので満開時期には公園中が限りなく白に近い桜色に染まります。それはそれは美しい景色です。

桜の花のアップを撮ろうと思い木々を眺めていたら、太い幹に貼りついて咲いている花を見つけました。思いもよらないところに咲くものだと感心しながら桜の幹を見ていて桜染めの話しを思い出しました。

桜染めとは桜の花びらを煮詰めてこの桜色を出すものだとずっと思っていたのですが、ところが最近あるコラム(京都に住む染織家志村ふくみさんの桜で染めた糸で織った桜色の織物にまつわるコラム)を読んで驚いてしまったのです。桜染めとは桜の皮で染めるものだというのです。あの黒いごつごつした桜の幹の皮からどうしてこの美しい桜色が取れるだろう。さらに春先、桜の花が咲く直前の桜の皮を使うからこそ美しい桜色に染まるんだと知って、感動してしまいました。桜は春に向って木全体で桜色になるべく活動しているのだ。春先私たちが目にする花びらは、そんな桜の木のほんの一部にすぎないのだ、と。

桜は散り際までも美しい…といつも桜の終わりを名残惜しく思っていましたが、いえいえ桜は花びらが散ってもなお強く美しく生きているのです。



2件のコメント

  1. この時期花粉さえなければもっとキレイに感じるのにねー。花見する勇気さえなくって感じだった。

  2. そうでしたよね、forcekさんは極度な花粉症でしたよね。私も20年来の花粉症で、辛くなるのはわかっていたけど、桜の魅力に勝てずにマスクして帽子かぶって公園を散歩しました。ところで桜の花粉症ってのもあるんですって。哀しいなぁ。

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