和紙と言えば

和紙と言えば、私も和紙作りを体験したことがあります。東京の五日市にある「ふるさと工房五日市」で紙漉きをしました。
五日市では昔から和紙、とくに軍道紙と呼ばれる紙を作ってきました。この紙は、楮(コウゾ)の樹皮を原料に、トロロアオイの根から取れる粘液を加えて作ります。漂白剤は一切使わないということですが、繊維が長く、年数がたつ程に白くなるそうです。非常に丈夫であることから、製茶用の焙炉(ホイロ)紙や障子紙、帳簿紙、和傘などに利用されてきました。

washi_taiken.jpg紙漉き体験では、まず材料やその工程を大まかに説明をうけてから紙作りを行ないますが、手取り足取り教えてくださるので、素人でもそれなりに仕上がります。漉いた後の紙は乾燥させなければならないので、後日、送ってもらえます。

和紙は日本では広く作られてきたものですが、その地域の気候、風土によってできる和紙の質はそれぞれに異なります。きっと皆様のお住まいの場所の近くにもこうした和紙のふるさとがあることでしょう。最近では紙漉き体験ができる場所もよくあるので、春休みに出かけるのもいいかもしれませんね。もちろん、お花見にも行きたいけれど。