秋も少しずつ深まってきて東京でも木々の葉が色づきはじめました。北国ではもうすぐ雪の降り始めるところもあるでしょう。ただでさえ寒くなると心細くなってくるものです。ましてや地震の被災地の皆様のご心労はいかばかりかと思います。寒さと雪に耐えられる住宅に一日でも早く落ち着くことができますようお祈りしています。
さて、東京の瑞穂町は狭山茶の産地です。秋のある一日、生涯学習の一環として同町の小学校で、お茶づくりの体験会が行なわれました。いろは堂のお茶の製造元である本比園さんも、その講師の一人として参加しました。写真の紺の作務衣の人です(インターネット初公開!?)。
一般に販売されているお茶はほぼすべて機械で製茶されたものですが、この日は皆で手揉みのお茶を作りました。広い体育館で大勢の生徒さんや保護者の方が、まずはお茶の葉っぱに触れてみます。そして、本比園さんも含めた東京狭山茶手揉み保存会の人たちの実演を見てから、実際に手取り足取り教えてもらってお茶を作っていきました。
ただ、お茶の葉っぱを揉めばできるだろう、などという簡単なものではないんですよ。蒸した茶葉を、手の平ばかりでなく、腕や腰、身体全体を使ってしっかりと揉んでほぐして撚って、といった作業を長い時間続けなければできないのです。どの子も一生懸命に取り組んで、最後にはなんとか乾燥させて、できたお茶を皆さんで分けることができたようです。
お家に持って帰って淹れたお茶はどんな味でしたか? 皆で力を合わせて作ったお茶はきっととってもおいしかったことでしょうね。本比園さんも小学生の皆さんになつかれて(ホント?)楽しかったそうです。