鎮守様の秋祭り

皆さんのお住まいの地域には、神社があってそこでお祭りが催されたりすることがあるでしょうか。私の住むすぐ近くには神社があり、普段はそれほど訪れる人も多くはないのですが、お正月や七五三といった行事の折にはここでお札を受けたりすることができます。この神社で先ごろ行なわれたお祭りを見てきました。そう、いわゆる「村の鎮守の秋祭り」ということでしょうか。

akimatsuri1.jpg詳しい記録は現存していないということですが、室町時代末期にはすでにこの東京青梅の春日神社は存在し、周辺一帯の信仰を集めていたそうです。秋祭りでは獅子舞が舞われます。2種類の舞があり、それぞれが90分前後続くというから、見ごたえがあります。舞にはストーリーがあり、写真のものは一匹の雌獅子(赤い獅子)を雄獅子と太夫獅子が取り合うという筋で、かなり激しい動きが見られます。写真もそのスピードに追いつかず、ぶれていてゴメンナサイ。

獅子の周囲には棒遣、ささらの姿も見られます。ささらと言うと、私などは中華鍋を洗う道具を思い出してしまうのですが、こちらは、先を細く割ったささら竹と、のこぎりの歯のような刻みをつけた棒のささら子とをこすりあわせて音を出す楽器(大辞林)で、獅子舞などでよく使われるものだそうです。写真では着物を着て顔を隠した人がこのこのささらを持っていますが、これ、実は女装をした男子(小学生)なのです。とても珍しいのかと思いきや、実は奥多摩の大丹波の青木神社でも同様のものがあるようです。akimatsuri2.jpg

秋祭りの日にはいろいろな屋台が出るので、「たこ焼き」食べようかななどと思って出かけてみたのですが、年をとったせいなのでしょうか、こうした地域の行事も調べてみると面白いものだと感じるようになりました。皆さんのお住まいの地域にもきっとありますよ、伝統の行事。